鼎(ゲイ)のライフスタイルに関するコラム

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レズビアンの恋愛をさらりと描く「やまじえびね」

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やまじえびねという漫画家をご存知だろうか。
岡崎京子や魚喃キリコなどを輩出したことで知られる祥伝社の「フィールヤング」をメインに活躍している漫画家だ。絵がとても綺麗でうっかり手に取ってしまったが、実はレズビアンの恋愛を描く作家だった。

ビアンの彼女にぞっこんになりながらも、ずっと付き合っている彼氏と中々別れに踏み切れないというバイセクシャルの女性の恋愛模様を描いた『インディゴブルー』、漫画家志望のビアンの女性がカミングアウトした親と喧嘩して行き場を失くすも芸術家に拾われ、そしてトランペット奏者の女性に恋をする『フリーソウル』、どれもナチュラルに女性同士の恋愛をさらっと描く。そしてどの作品も絵が美しい。

そんなやまじえびねの作品の中でも「Love my life」は出世作となり、映画化もされた。
大学生のイチコとその彼女エリー。イチコは母を亡くしながらも父と明るく過ごしている。そんな父は編集者でとってもインテリ。だからイチコはレズビアンであることを思い切って父に告白した。あっさりと父はそれを受け入れてくれたが、逆に物凄いカミングアウトをされる。
「パパはゲイなんだ。ママはレズビアンだった」
父と母は友情結婚をしてイチコが産まれた。そしてそれぞれに同性の恋人がいた。思いがけない告白にイチコは戸惑うも受け入れる。父の恋人にも会った。そして翻訳家になりたいという夢を叶えるべく、父から与えられた翻訳の課題をこなす。

しかし、エリーの家庭は問題が山積みだ。弁護士で堅物の父親にエリーは自分のことを認めさせるために弁護士になろうと努力する。しかし「女が努力することはない」とエリーの父は相手にしない。そのうちに弁護士試験のためにエリーはイチコと会う時間を減らしてしまう。
「寂しいよ」とイチコが嘆きながら耐えているとある日、エリーは素晴らしいプレゼントを持ってイチコの前に現れる。「Love my life」私はレズビアンだけど、この私の人生を愛してるよ!
そんなイチコの想いがタイトルに込められている。

「Love my life」が映画化されたようにやまじえびねの作品はあまり性描写もなく、男女ともに楽しく読めるレズビアン漫画だと思う。「Love my life」はもう出版されてから10年以上が経つが、決して古臭さがない。しかもやまじえびねは最近「コミックビーム」などにも活躍の幅を広げている。ナチュラルにレズビアンの恋愛模様が楽しめるやまじえびねの作品、まだ読まれていないのであればぜひ読んでもらいたいと思う。

▼フィールヤング> 作家BOX > やまじえびね
http://feelyoung.jp/box/yamajiebine.php


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