鼎(ゲイ)のライフスタイルに関するコラム

ゲイ

LGBTを受け入れつつあるアメリカのHIP HOPシーン

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つい先日、アイラヴマコーネン(iLoveMakonnen)というラッパーがゲイであることをカミングアウトしたという衝撃的なニュースが流れた。
これまではHIP HOPシーンでは差別の対象でしかなかった同性愛

しかし、HIP HOP最前線で活躍するアーティストがカミングアウトするという事態がここ何年か続いており、遂にHIP HOPシーンも変わりつつあるのだと思った。

アイラヴマコーネンは「Tuesday」という曲で一気に有名になった新鋭のラッパーだ。「Tuesday」が話題となり、それを気に入ったHIP HOPスター・ドレイクがアイラヴマコーネンに声をかけ、ドレイクが運営するレーベルに入り、精力的に曲を発表している。年始にアイラヴマコーネンがそのレーベルを抜けたというニュースが流れた矢先にカミングアウトをしたのだ。

エミネムなど著名なラッパーが同性愛ディスをするHIP HIPシーンの中で、ゲイであることをカミングアウトをするというのは本当に勇気のいることだったと思う。
もしかすると、ドレイクのレーベルに迷惑をかけたくないというマコーネンの想いからレーベルを抜けたのかもしれない。しかし、自分の姿を欺くことなく、本当のスタイルで作品を作ろうとするアイラヴマコーネンの素晴らしい姿は今後も応援していきたい。

ILOVEMAKONNEN FT DRAKE / TUESDAY
https://www.youtube.com/watch?v=avFq9errZCk

そのHIP HOPシーンにおけるカミングアウトの先駆けはフランク・オーシャンというR&Bシンガーだった。
彼もまたHIP HOPシーンの最前線で「Thinkin Bout you」などの大ヒット曲を出しているが、ツイッターで「初めての恋人は男性だった」というカミングアウトをして話題となった。
実際に彼のデビューアルバムに収録された数曲のラブソングの中ではその対象を「彼」と呼んでいる。女性とも付き合っていた過去もあるのでバイである可能性も高いが、そのカミングアウトは本当に大きな衝撃を呼んだ。

しかし、人気が低迷することもなくフランク・オーシャンはその後も順調にキャリアを積んでいる。フランク・オーシャンの所属するクルー、オッド・フューチャーでもタイラー・ザ・クリエイターなどのラッパー達に暖かく迎えられている様子だ。

Frank Ocean / Thinkin Bout You (Live on SNL)
https://youtu.be/pNBD4OFF8cc

そして昨年はケイト・ラナダというトラックメーカーが初の自身名義のアルバムを発売して人気を集めているが、彼もまたゲイであることをカミングアウトをしている。
24歳と言う若さにしてビヨンセやミッシーエリオット、エリカ・バドゥなどのリミックスを手掛け、更にモブ・ディープといったコアなHIP HOPアーティストの曲も制作したという実績を持つケイト・ラナダ。
彼の場合はカナダで育ったという経緯があるため、アメリカの価値観とは違ってカミングアウトすることに抵抗はなかったのかもしれない。
アルバム「99.9%」にもアンダーソン・パークやクレイグ・デイビッドなどの実力派のラッパーやシンガーが参加しているが、フランク・オーシャンと同じクルーに所属し、レズビアンを公言しているシド・ザ・キッドが参加しているのも興味深い。

KAYTRANADA ft Anderson.Paak / GLOWED UP
https://youtu.be/yaWesK-nWts

上記の3人が共演してくれたら個人的には面白いのにななんて思っているが、それはないだろう。

2013年にはマックルモア&ライアン・ルイスが同性愛を支持する「Same love」を発表して話題を集めた。そして今となってはお騒がせセレブの一員となってしまったカニエ・ウェストは以前からゲイフレンドリーであることをオープンにしていた。
これらも、HIP HOPのメジャーシーンからカミングアウトアーティストを輩出した要因なのかもしれない。

メジャーシーンだけでなく、インディHIP HOPシーンでもLGBTラッパーによる作品が多く作られている。
社会問題や宗教問題をラップで取り上げるインテリラッパーのY-LOVEもカミングアウトをしている。
また、あからさまにセクシャルなリリックが話題となったフライ・ヤング・レッド、ゲイ特有の煌びやかなファッションセンスとはちゃめちゃなトラックで攻めるLe1fなど、シーンから目が離せない。

そしてその流れは日本でもわずかながらにある。MSCのプライマルが2013年にバイであることをカミングアウトし、衝撃を呼んだ。
また、ここ最近は西新宿パンティーズというHIP HOPユニットがクラブでも精力的にライブをしているが、そのメンバーもゲイであることを公言している。そして、かっこいいトラックに驚くほど下ネタにまみれたリリックを載せて歌うスタイルがHIP HOP界隈でも人気を集めている。

HIP HOPがハウスのようにゲイフレンドリーな音楽になるのも夢の話ではないのかもしれない。そんな期待を持ちながらもこれからもHIP HOPを聴いていきたいと思う。

【画像URL】
http://www.ilovemakonnen.com/sites/g/files/g2000005596/f/styles/news_600_600/public/201605/13259538_1624225291233334_1716550726_n.jpg?itok=Liv7zsaA


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