若林 佑麻(FtM)の性指向・性自認に関するコラム

FtM

「FTM」っぽくない自分

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 高校三年生の時、学校の授業でセクシャリティについて学び、そこで初めて「同性愛」と「性同一性障害」の違いを知りました。
ずっと自分の事をバイかレズビアンだと思っていた自分は、「性同一性障害」というものを知り、もしかしたら自分はこれかもしれないと思うようになりました。

 でも、よくよく調べてみたり、当事者と出会うようになってからは、「やっぱり違うな」と思ったのです。
それは、僕が「FTM」っぽくなかったから

 当時は、LGBTという言葉を聞く機会も少なく、FTMなんて言葉は聞いた事もありませんでした。
大阪に住んでいた僕には、当事者と出会う機会も数少なく、FTMに対して勝手なイメージしかありませんでした。

 例えば、見た目も短髪でめっちゃ男っぽくて、パチンコ、女、喧嘩、単車!っていうザ・男!!!みたいな(笑) 

でも僕は、髪も男にしては長い方だし、パチンコも喧嘩もしなければ、単車いじるよりも、料理作る方が好きだし…。あ、でも女は好きでした(笑) 

とにかく、周りのFTMの友人に比べて全っ然「FTM」ぽくなかったんですよね。
だから、僕って本当にFTMなのかな?とずっと思ってました。

でも、FTMじゃなかったら何なんだろうと思い、自分は何者なのか確かめる為に大学病院の精神科へ通いました。
これは非常に珍しいパターンだと周りに言われますが、僕の場合はそうだったんです。

 最初は、生い立ちやこれまでのこと、いわゆる「自分史」を数回に分けて数人の先生、看護師さんに話します。
次は、心理テストをやるんですが、これがまためちゃくちゃ多いんです!!
確か200問くらいあったような気がします…。
最初は、「人形よりも車が好きだ」のような、セクシャリティを匂わせる質問なのですが、だんだん「誰かが私の財布を盗もうとしている」とか、精神的な面を見られる診断に変わっていて、当時は「こんなの必要あんのかよ〜」なんて思ってましたが、今思うとめっちゃ大事だったなと思います。

 診断結果を見た時は、本当に驚きました。

「○○(本名)さんは、女性的な事に興味のある、男性です」と書かれてありました。

「そうなんやーーー!!なるほどなーーーー!!」とめちゃくちゃ納得したのを覚えています。

それからは、めちゃくちゃ楽になりましたね、生きるのが。
堂々とFTMだと言えるようにもなりました。

 今はたくさんのFTMと出逢い、FTMと一口に言ってもいろんな人がいると痛感します。
だから僕は、今も僕なりの「FTM」人生を送っています。 


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